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利尿作用のあるラシックスを使えばむくみが解消する!

2020年05月12日
運動している肥満の女性

浮腫みの原因は様々です。長時間の立ち仕事や同じ姿勢をしている、塩分や水分のとりすぎ、アルコール摂取量が多いなどの他にストレスや高血圧、薬の副作用などが原因で起こります。病気が原因のむくみであれば、利尿剤ラシックスが役立ちます。体内の余分な塩分や水分を排泄することで、むくみを解消してくれます。

ラシックスは、利尿作用により体内の余分な塩分や水分を排泄する効果があります。有効成分であるフロセミドが、ナトリウムを再吸収しようとする腎尿細管の働きを抑制することで、血中内のナトリウム濃度を減らします。血中のナトリウム濃度が下がると循環血液に含まれる余分な水分が、ナトリウムと一緒に排泄されます。体内の水分量が適正に戻るとむくみが解消されるのです。

有効成分フロセミドは、クロールという成分の再吸収も抑制します。あまり聞き慣れないクロールは、体内の水分調整する腎臓の成分で、血中内の濃度が高すぎても低すぎてもよくありません。血中内のクロール数値が高すぎると下痢や過換気症候群、呼吸性アルカローシスや高張性脱水症などのリスクがあり、数値が低すぎると嘔吐や肺気腫、代謝性アルカローシスのリスクが高まります。また数値が低すぎる場合は、慢性腎炎や慢性腎盂腎炎、腎不全などの腎疾患が疑われます。

ラシックスは、高血圧症の方に多いむくみに高い効果を示します。有効成分フロセミドの持つ利尿作用により、血液に含まれる余分な水分を排泄するため、循環血液量が減り血管への負担も減少、結果的に降圧作用をもたらすのです。ただし主に利尿作用を目的にしているため、本格的に血圧を下げる場合は、別の降圧剤を用いることが多くなっています。

利尿剤ラシックスの飲み方は、成人で1日2~4回、2~4錠(1錠あたり40~80mg)ずつ服用します。1回の服用で4~5時間ほど作用を継続するため、1日に数回服用するので基本です。もし飲み忘れたときは、気づいた段階で服用しますが、次回の服用時間に近い場合は、1回分を飛ばして次回分に合わせて服用します。

副作用についても説明しておきます。有効成分フロセミドは、喉の渇きや倦怠感、頭痛や吐き気、嘔吐や貧血、発疹や蕁麻疹が出る場合があります。また光線過敏症やかゆみ、水疱性皮膚炎、黄疸や紫斑も報告されています。重度の高い副作用としては、ショック状態やアナフィラキーショックリスクのある冷汗、聴力低下や耳閉感、めまいや眼球結膜の充血が見られます。

利尿剤のラシックスを使ってダイエットをする方もいるようですが、よくありません。確かにむくみ解消する効果はありますが、あくまで高血圧症の方や腎臓病の方の利尿作用を促したり、尿路結石の排出する治療薬なので、健康な人が使用すると体に必要な成分と一緒に水分が排泄される可能性ができています。例えば、尿と一緒にカリウムを大量に排泄すると低カリウム血症になり、不整脈や筋力低下、ふらつきやめまいなどのリスクが生じます。一時的に効果を感じても、その後副作用を感じてしまう場合があるため、健康な方の使用は控えてください。

ダイエット中の方でむくみを感じた場合は、適度な運動やマッサージをして血行を良くすると改善する場合があります。また塩分を控えめの食生活を心がけ、ナトリウム排泄するカリウムを含む野菜やナッツ類などの食品を積極的に摂取しましょう。むくみを解消するには、バランスの取れた食事や適度な運動、ふくらはぎの血行の改善などをまず行います。

食生活や運動を続けても解消しない場合は、腎臓病や甲状腺機能の低下、ネフローゼ症候群やリンパ水腫といった病気も考えられるので、長期間にわたりむくみが続くときは医師に相談してください。